意思伝達装置のトラブルシューティング 1.はじめに 貸出機器を使われると思い通りに使えないなどの問合せが結構あります。 実際は設定や使い方のミスによるものが多いようです。 身近にいるある程度パソコンに馴れている方に相談するのが望ましいです。 *下記のトラブル例を参考にしても、どうしても解決しない場合 →電話:047−373−7839(福永) メール:info@als-chiba.org 2.「レッツチャット」 メーカーの説明をご参考ください。 3.「伝の心」 通常、スイッチ+スイッチアダプターをパソコンに接続し、電源ボタン(PowerON)を押すと 2〜3分でスキャン(切り替わり)が始まります。 2−1.スイッチが動作しない→画面表示 ・スイッチアダプター端子(SA−USB)が指定入力端子に挿入されていない。 ・SA−USBが、指定入力端子と違う端子に挿入されている。 (この場合、終了が困難となるので強制終了して電源を切ります) 2−2.スイッチを作動させられない 患者の手、もしくは足の動きを想定していますが、押す力や動かせる移動範囲が小さい と、スイッチを作動させることが困難になります。この場合はタッチセンサ、光電センサや ピエゾセンサを用いる必要があります。 2−3.スイッチを押すタイミングが合わない 当初はタイミングが合っても症状が進行するとタイミングが遅れてきます。 @メインメニューから「その他」を選び、「伝の心設定」を選択します。 A伝の心設定メニューから「基本」→「スキャン速度」と順にメニュー選択をします。 Bスキャン速度の数字が表示され、その中から適当な速度を↑↓で選択します。 2−4.「ひらがな」が出ず、ローマ字や数字が出る。 @「ひらがな」モードになっていないので、2−6の手順で通常のパソコン画面を出す。 Aメニューバーの表記が「A」なら「漢字」キーを押し、「あ」に変える。 Bメニューバーの表記が「A」なら「英数」キーを押し、「あ」に変える。 C次に「Alt」キーを押しながら「カタカナひらがなローマ字」キーを押す。 DスイッチボックスのUSBをパソコンに接続し、「伝の心」アイコンをダブルクリック。 2−5.設定通りのスキャン速度にならず、設定より遅い速度になることが多い。 これは「読上設定」で「読上げを行う」と「読上げ優先」が選択されているため 1スキャンに読上げが終らないと次のステップに進まないため遅くなるケースが ほとんどです。これを避けるためには「読上げを行なわない」か、「スキャン間隔 優先」に設定してください。 2−6.取扱説明書を見たい→一旦電源を切る。 @スイッチボックスのUSBをパソコンから切り離してパソコンを立ち上げる A「接続されていない」というメッセージが出て「OK]をクリックする Bパソコンの初期画面モードになっているので、「取扱説明書」のアイコンを ダブルクリックする。 C「取扱説明書」の画面が現われ、必要なキーワードを入れて該当ページを出す。 4.「こころかさね」 4−1.正常動作表示アイコンが青にならず赤のままである。 ・ヘッドセンサのランプは青く点灯していますか。 ・耳タブのクリップをしっかりとはさみ直す。 ・額や耳タブの表面の油汗など汚れを取り除く。 4−2.「こころかさね」の丸パターンがなかなか動かない。 ・自由に動かすには忍耐と訓練が必要でいろいろ気持ちを変えてください。 5.その他 5−1.使ってみたが使えない。 患者の運動機能能力が、機器の動作可能要求度合いと合致しないことの原因が多いです。 「伝の心」、「レッツチャット」は原則一般的なマウスのスイッチが押せる運動機能があることが前提です。 (マウスが使用できない場合、特殊スイッチ設定のため業者対応となります→有償訪問) 「こころかさね」は個人の相性による差が大きく、試用してみないと使えるかどうかが判断できません。 5−2.自動で消える:バッテリーの残量時間がないので充電器で充電してください。