スイッチ詳細機器詳細

 意思伝達装置を利用する上で、スイッチやセンサはALS患者にとって重要なものである。 患者の運動機能が低下していく中で残されたわずかな運動機能を捕えてその種類や使い方を 改変していかねばならない。→サポート業者 1.入力器具について  ボタン型、大きなもの、小さなもの、軽く押せるもの、触るだけのスイッチなど様々の選択がある。  非常用を兼ねる場合は、可能なかぎり独立に2ヶ所で作動させられるスイッチを設けるのが望ましい。  (通常、1つのスイッチで時間や回数で非常用とを区別するのが多いが、スイッチ故障の場合は問題となる)  また停電時にも非常用コールが作動することを定期的に確認することが重要である。 手や足がある程度動かせる場合:一般的なボタンスイッチ、タッチセンサなど 口元がある程度動かせる場合:チューブを使ったエアースイッチ、圧力センサ(歯で噛む)など こめかみ、頬がある程度動かせる場合:ピエゾセンサ、光電センサなど 2.入力器具の種類   ・機械式スイッチ:外部応力によって電気接点のON−OFFするもの   これ以外は電子式スイッチとなり、各種センサによって半導体スイッチや機械式スイッチを作動させる。   なお、半導体スイッチはチャタリング(振動的ON-OFF)がなく、ON時間も自由に設定可能。   ・タッチセンサ(ポイントタッチ、ピンタッチ、ホッペタッチ):静電容量変化や電気抵抗変化を利用→試作例   ・振動や圧力を利用したもの:ピエゾセンサ、エアバッグセンサ(PPSスイッチ)   ・磁気や光を利用したもの:光ファイバセンサ試作例   ・画像認識センサ:カメラで顔や手の動きをスイッチや選択カーソルに変換:OAK Proトラッカープロ2   ・生体電気信号センサ:眼球の動きを「こめかみ」に貼り付けた電極から電位を検出する。 製品例→EOGセンサオデコンマクトス(筋電位+その他)、JINS MEME(眼電位+その他)   ・多機能センサ:多種のセンサを1部品に集約:「マルチケアコール」(音、タッチ、息、光)   ・脳波センサ(BMI):究極のセンサだが、まだ開発段階中。 (方式による分類)   ・接点式:一般的な押しボタン、テコや空気圧の原理を利用したものもある   ・帯電式:接触により静電容量変化から検知するもの→タッチセンサなど   ・光電式:部位変化を光の反射の変化から検知するもの→光ファイバーセンサなど   ・圧電式:応力をピエゾセンサで検知するもの→PPSスイッチなど   ・空気圧式:呼気力をピエゾセンサなどで検知するもの→呼気スイッチなど   ・画像式:映像から視線や身体の一部の動きを検知するもの→視線センサなど   ・筋電式:筋電センサなど、生体電位の信号からスイッチを作動させるもの→例:EOGセンサHALスイッチ「サイン」   ・BMI式:脳波の信号からスイッチを作動させるもの→例:MCTOS 3.スイッチの事例    総合事例(日向野和夫氏の文献)、事例1事例2事例3事例4 (動画) 4.機械式スイッチのメーカー    パシフィックサプライアイホン(販売)トクソー技研アモレ株式会社(販売)
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